前歯の間に隙間がある症例 ①
今回は上顎の前歯の間(正中)に隙間のある患者さんです。
見た目は目立ちますが、隙間を閉じること自体は大変な「作業」ではありません。
今回の治療は「動かす(隙間を閉じる)こと」=「治療」ではなく、閉じた状態を維持することが目的となります。
「現状の歯並び=しっかり噛めて安定している状態」なので、まずは前歯が隙間が空いた状態で安定してしまっている原因を取り除く必要があります。
今回の隙間の原因は、、
奥歯のかみ合わせがしっかりしていない
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噛み合わせが深くなり、前歯に負担がかかる
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結果下の前歯と上の前歯が強く噛みこむ
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強く力が掛かると歯はその力から逃げるように動く
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結果上の前歯が上前方に逃げていく
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顎の大きさの範囲を超えて前には出れないので放射状に広がっていく
↓
前歯に隙間が空く
となります。
そのため今回はかみ合わせを治すことが一番の目的になります。
長くなったので続きます。(つづく)