出っ歯をセラミックで治した症例。 ①
今回は知り合いの方です。
以前に前歯の出っ張りが気になり、セラミック&メタルボンドの差し歯で治療しています。
1ヶ月ほどで大きな変化が得られる反面、上の写真の前歯のように歯が長くなったり、右上2番目の歯のように短くなったりと見た目が完璧とはいきません。
(前歯は前に傾斜、右上2番目は内側に倒れこんでいたものを無理やり角度を変えたものと予想できます。)
今回は右上の差し歯の歯茎周りの不適合が主訴だったのですが、
差し歯を入れる=根っこの位置は変えない=歯並びは悪いまま
のため、他に気になるところもちょこちょこあったので、半ば強引にこっちの治療計画に付き合っていただくことにしました。
ありがとうございます、笑
そもそも歯の治療は「大工」と揶揄されるくらい(それも大工さんに失礼ですけど)建物を建てることと非常に似ていて、土台があって、上物があり、耐久性、見た目、使いやすさ、完成形を考慮して計画を立てることが必須です。
どこぞの地下鉄みたいに継ぎ足し、継ぎ足しで計画も何もなく進めると、使い勝手も修理も大変になってしまいます。
当然予期せぬことは起こりうるし、やっても無駄なこともあるし、費用だって掛かるので無理強いは出来ないのですが、出来ることならゴールを決めた上で治療を積み重ねていくのが理想です。
そのためには現時点での問題点の洗い出しと、それによる将来の不安、その対策を明確にすることです。
続きます。