1回のみのマウスピース矯正(クリアアライナー) ②
では実際の症例です。
写真正面からだとほぼ問題ないように見えますが(逆にこの程度が適応症例になります)、
下から覗きこむとズレが分かります。
そこ以外はほぼ問題ないため、その重なりを上顎の前歯全体を0.3~4mmずつ削ることでスペースを確保して、改善していきます。
治療の流れとしては、
①歯型の型取り
②マウスピースの作成
③マウスピース装着(約2週間後)
④マウスピース使用(約1ヶ月)
⑤チェックと問題あれば①に戻り再度治療、なければ終了
使用方法としては、一日出来れば20時間(ほぼ食事以外、寝るときも)
着けるだけ効果があるので頑張って使ってもらいます。
矯正器具を付けたりと大げさな処置ではないので手軽な反面、実際矯正力を働かせるには患者さんがマウスピースを使用し続ける必要があるため、この治療法の選択には患者さんの生活スタイルや性格等の考慮が必要になります。
次回は治療結果です。