富士登山その4
だいぶ長く&遅くなりましたが最後です。
14日 4時 9.5合目到着 天気 霧 気温8℃ 海抜3590m
状態:筋肉痛、偏頭痛(重度)、寒さ++++、やる気 無 体力0%
急になるにつれ、足の披露は半端なく、でもそれ以上に頭の痛さが尋常じゃない。
今思えば完全にダメなヤツです。
最悪500m降りれば高山病は治ります!!という情報もあったけど、ここまで来て頂上拝まずに降りられるかい。
つか、もう一生富士山来ることないだろうから意地でも登りきってやると心に決めて、頂上に向けて混み始めた山道を少しずつ登っていく。
ここまで来ると眠さも手伝って、あんまり記憶も定かじゃないのですが、一つだけ覚えていることは、
外人多すぎ!!!
んでマナー悪すぎ!!!!
タバコのポイ捨てはもちろん、食べ物の袋、傘、カッパ、挙句は寝袋まで!!
富士山が世界遺産になった理由は見た目の綺麗さじゃなくて(結構どこにでもあるらしい)、日本人の信仰の対象というところでの評価だったらしいんですけど、そこで何してくれとんのじゃ!!と。
まあでも昔から富士山はゴミが多いと問題になっていたし、、、日本人、外国人関係なく山を気軽に考えてサンダルとかで登ったりする奴らが気軽に汚していくのだと実感しました。
はい、ごめんなさい。
そんなカンジで9、5合目に着く頃には寒さに震えた準備不足達が身を寄せ合って朝日を待っているのでした。
14日 4時半 頂上到着 天気 霧 気温7℃ 海抜3776m
状態:筋肉痛、偏頭痛(重度)、寒さ++++、吐き気、やる気 無 体力-%
9.5合目で休もうととりあえず場所を探したところ、トイレの中に設置されてる暖房のダクトの軒下にスペースが少しだけあって、熱気でちょっと暖かい。
そのダクトにへばりつく2人組に話を聞くと、寒すぎて動けないとのこと。
寒い以上にそこめっちゃ臭いけど、笑
まぁでも少し横になるスペースもあったので横になった瞬間、、
「あ、すみません!もう休んでる時間ないです!!御来光間に合いません!!」
・・・・ほんの数分前は、「全然時間余裕です」って言ってたよね???
うっすらと明るくなり始めた周囲を見渡すと、一面まっしろ。
あーたまーをーくーもーのー うーえに出ーしーー
小学校の頃よく歌った歌を信じてここまでやってきましたが、頭、出てませんやん!
御来光、、、、、最早、口に出すことはやる気を通り越して生命力すら奪われる気もしたので、奇跡を信じて山頂へ!!
もうここまで来ると大渋滞で、なんとか山頂に着く頃にはちょうど日の出の時間。
大雨、寝不足、酔っ払い。。劣悪な環境の中頑張って登って来たうちらの目に飛び込んできたのは、、
一面の霧と奇跡を信じて寒さに震えながら東の空(視界50m)を見つめるボロボロの登山者達。
うん!!降りよう!!!
200m弱登ったくらいで天気が変わるわけもなく、あたり一面変わらず真っ白、しかも、もうそれどころじゃないくらい頭が痛くて、、
でもホントの山頂というのがあるらしく、こうなったら写真だけでも撮ってかないと何の意味もないと意地で駆け上がって撮った写真がこちら。
ガッツリ笑顔を無理して作った写真(のはず)です。
笑顔じゃないし、そもそもホントの山頂でもなかったし、頭痛いし、御来光見えないし、ポテチは五合目でパンパンだし、足痛いし、眠いし、寒いし、話としても面白くないし!!
これなんの罰ゲーム?????
そして、吐き気まで出てきていい加減、命の危機を感じてきたので休憩する2人を置いて、サッサと下山。
山頂滞在時間ものの20分、笑
そっから高山病が治ると言われた500mを目指してどんどん駆け下りていくものの、目標の8合目を過ぎても一向に頭痛は消えず、むしろ強くなっている気さえする。
後輩の情報今回一個も合ってないやんけ!!
結局9合目から歩き通しだったので、元祖7合目まで降りたあたりで体力が限界を迎え、頭痛も結局マシになったのは6合目手前まで来てやっと。
その頃になると日もだいぶ高くなり、さっきまでの寒さが嘘のように今度は暑さすら感じて、霧雨がむしろちょうどよく日光を遮りだいぶ快適に。
まぁもはや膝はグチャグチャでしたけどね。
途中で合流した後輩と、6合目の山小屋でもう一人の先生を待ち、最後は仲良く3人でゴール。
結局頭痛いのがしっかり治ったのは次の日になってからでした。
「人生とりあえずやってみよう!!」
唯一この富士登山で学んだことはこの一言に尽きるかと思います。
やってみないと分からない。経験した今だからハッキリ言えます。