抜歯スペースを使った部分矯正
今回は矯正のなかでも、不幸にも歯を抜くハメになってしまった場合に
「その抜歯スペースを使って歯の並びを整える方法」
を御紹介します。
通常歯を失った場合、①インプラント ②ブリッジ ③入れ歯 の三つの選択肢から選ぶことになります。
①インプラントは今現在、歯を失った際の最良に近い治療法といわれており、他の歯に影響を与えることなく人工歯を再製することが出来ます。
が、高いです。(およそ30~40万)
②ブリッジは今一般的に行われるいる治療で、両サイドの歯を削り土台とすることで、橋渡しするように抜いたスペースに人工歯を浮かせて作る処置です。
利点は保険適応可能なところですが、将来的に見た場合、ブリッジの下のスペースに汚れが溜まり+3本分の咬むチカラを2本で支えることになるので歯を失うリスクが上がります。
と書くと、ふーん、、くらいなカンジに聞こえますが、少し大げさに言い方を変えると、
30年後には50%くらいの確率で入れ歯になります。
③入れ歯はもう単純に嫌がられます。
そこでもう一つの選択肢として、他の歯を並べることで抜いたスペースを潰してしまおう! といった、
④部分矯正
という考え方です。
ここで大事なのは
=「抜いたスペースを使って歯を綺麗に並べよう!」 ではないということです。
一見同じことを言っているように聞こえますが、スペースを無くすこと、綺麗に並べることを優先してしまうと、それがかみ合わせの悪さや、虫歯・歯周病のリスクを上げることになってしまい、結果将来歯を失う可能性が増えてしまうこともあるからです。
ざっくりいうと、どーせブリッジにするなら少しでも歯のないスペースを狭くした方が周りの歯の負担を減らすことが出来るし、上手くいけば完全にスペースを無くすことでブリッジを回避出来る。
さらにちょっとでも歯の並びの混雑を解消できれば、歯磨きもしやすくなるかもね。
ってところです。
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言葉だけだとわかりにくいので実際の歯をみてみましょう。
実際の症例は こちらから