では実際の治療の経過です。

前回のブログはこちら。

 

前回の最後に軽く書いたのですが、この症例の場合はまず下の前歯を引っ込めることを優先して行っていきます。

 

理由の一つとして、上の歯の混雑を解消するために先に歯を抜いてスペースを作ってしまうと、

上は上で無理して前に出ている＋上の歯の方が動きやすいため、

どんどん後ろに歯が動いてしまい一向に受け口の改善が起こらないし、場合によっては上の前歯がすきっ歯になっていまうためです。

 

今回はその点を踏まえ、

 

５月下旬に下顎にワイヤーを装着

 

６月下旬に下の小臼歯を抜歯

 

７月下旬に下の前歯の後方移動の開始

 

８月に入り、上顎にワイヤー装着

 

９月下旬に上の小臼歯の抜歯

 

を行っています。（急遽掲載の了承を得たため、途中経過の写真はないです。）

その後、１か月ほど掛けてなんとか結婚式前に上の２番目の歯を前に持ってくることが出来ました。

 

今回は半年以上時間に余裕があったので比較的無理なく治療を進められました。

ただ、半年のうち半分以上が下の歯ならびの方に時間が掛かっているため、上の歯並びを動かしているのは実質３ヶ月になります。

 

 

 

写真は次回のブログで。