四ツ橋グリーンデンタルオフィスの考える矯正治療の目的
四ツ橋グリーンデンタル院長の吉田です。
本日は矯正における治療の目的を紹介致します。
「歯並びを整える」といっても目的が色々とあって、歯医者さんと患者さんの目的が一致しないことには当然治療の結果は伴ってきません。
歯医者さんの目的としては、
「生涯自分の歯で物を噛める」
この一言に尽きると思います。
ただこの一言には色々な意味があり、大前提として基本的に人はその人の顎や歯の大きさ、噛み癖等で一番バランスを取れた歯並びをしているため、それを崩してまで並べるには理由が必要になってきます。
例えば上の歯並びだと、右上の前歯が中に倒れてしまっていて、結果歯磨きがしづらく、将来的に歯周病、虫歯のリスクが高くなります。
また、中に入った前歯のせいで下の歯ともぶつかり、噛み合わせが悪くなり、顎の痛み等の原因にもなりえます。
矯正治療の多くの場合、14本の歯の横幅の合計>顎の大きさ、によるスペース不足が混雑の原因になるため、歯を削ったり、抜いたりする必要が生じます。
そのため、削る、抜く、のデメリット以上に歯を並べることによるメリットが勝る場合のみ治療として成立してきます。
対して患者さんの希望は、以前梅田で勤務していた時に2000人弱カウンセリングさせて頂いた経験に基づくと
90%見た目の改善
30%歯が磨きにくい
5%噛み合わせが悪い (複数回答のため合計100%ではありません)
くらいの割合で、そこに付随して
目立ちたくない、時間を短く、安く、歯を抜きたくない、削りたくない、痛くなく等
を希望されていました。
費用や時間を気にせず治療を受けることが出来れば多くの場合問題ないのですが、やはり患者さんの求める条件で、求める目標まで、となると達成が難しかったり、治療の枠から外れてしまうこともあります。
そのため矯正治療を始める前にカウンセリングでお互いの目的をハッキリさせることが大切だと考えます。
ほとんどの場合、カウンセリングでは患者さんの目的と条件を歯医者さんが聞く、とういう場になる事が多いのですが、
当院では「患者さんに歯医者さんの目的を知ってもらう」のも大切だと考えます。
先ほど述べた通り、歯医者さんによっても目的は少しずつ異なりますので、セカンドオピニオンも含めカウンセリングを複数してみるのがいいかなと思います。